内容はすべて、直腸脱の腹腔鏡による治療に本気で取り組み、全国で行われる手術の1/20ほどをこなす外科医である著者が個人として責任を持って記述しています。
開設は 2023年4月です。 内容は随時アップデートしてゆきます。
医師個人がこのようなサイトを運営することは例外的だと思います。 運営する理由は、直腸脱に苦しむ患者さんをできるだけ減らしたいと考えるからです。
高齢化が進む中で、直腸脱の患者さんは増加傾向にありますが、必ずしも適切な治療が行われているとは限りません。 また、高齢であることなどを理由に治療を諦めさせられている多数の不幸な患者さんを診てきました。 その多くは、情報不足もしくは「正しくない」情報が原因です。 医療者や介助者側の無理解もその根底にあります。
最善とはいえない手術による後遺症に苦しんでいる患者さんもたくさん診察してきました。
この状況を改善するには、直腸脱に関する最新の正しい情報を、だれもが容易に得られるようにしておく必要があります。 しかし、Google などで検索してみると、時代遅れの情報のほうが多いくらいです。 医療機関のホームページを見ても、その病院でできる治療法だけが提示され、現代の標準治療である腹腔鏡手術には触れられていない場合がしばしばあります。 それどころか、「危険な全身麻酔が必要なので高齢者には不適切」という誤解に基づく記載も散見されます。
そこで、多くの患者さんを諦めることなく治療してきた外科医自身が、わかりやすい形で情報発信することが重要だと考えたわけです。
また、大腸外科医の立場から書かれた医療者向けの詳しい実践的な日本語の書籍も少ないので、僭越ではありますが、自分自身が考えて実践してきた内容を参考にしていただきたいと考えました。
もし有用とお感じになったら、ぜひ共有をお願いします。特に、対処にお困りの施設の関係者や専門外の医療機関の方におかれましては、施設間で共有してご活用いただければ嬉しいです。
以上の点に留意し、本サイトを活用してください。
本サイトの内容を印刷して読みたい場合などにご利用ください。 (サイトの内容は随時追記修正しているので、少しだけ古いことを予めご了承ください)
上記PDFをそのまま書籍の形式にしたものです。 印刷の手間を省くために用意しました。