なお、筆者の場合は、高齢などの理由で来院が難しい患者さんには、写真を見せていただくことで診断できますし、様子をうかがえば手術できるかどうか大体わかりますので、ご家族に来院していただいて相談に応じています。
ひだは同心円状。 このサイトで扱うのはこちらです。
直腸脱とよく似た病態に、粘膜脱と脱肛(全周のいぼ痔)があります。 それぞれ治療法が異なりますので、鑑別が重要です。 典型的な外観を以下に示します。
はみ出している感じです。 脱出長は1~2cm程度。
ひだはなく、しわは縦方向。 ザクロ状など。
一般的に、直腸脱の診断には、患者の症状や病歴を調べた上で、以下のような検査が行われることがあります。
あらゆる完全直腸脱に対応できる腹腔鏡下直腸吊り上げ固定手術の手技を確立しているため、患者さんの負担も考え、検査は必要最小限度にしています。