腹腔鏡手術の一般的な合併症
日本大腸肛門病学会 による 肛門疾患(痔核・痔瘻・裂肛)・直腸脱診療ガイドライン 2020年版 の p.80 に、経腹手術に関する記載があり、合併症について具体的に示されています。
腹腔鏡手術に必要な全身麻酔のリスクについては 直腸脱の手術リスク のページをご覧ください。
筆者の腹腔鏡手術手技は、再発率をより低く保ちつつ、これらの合併症を回避すべく工夫した術式で、低い再発率と合併症率を実現しています。
詳しくは筆者の腹腔鏡手術手技のページをご参照ください。
肛門疾患(痔核・痔瘻・裂肛)・直腸脱診療ガイドライン 2020年版 p.80 |
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これらの合併症とその原因は以下のとおりです。
手技 | 原因 | 症状 | 術式 |
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側方靱帯の切離 | 神経損傷 | 便秘 | Ripstein法, Wells法, Suture rectopexy |
メッシュの巻き付け | 狭窄 | 便秘 | Ripstein法 |
メッシュによる圧排 | 組織障害 | メッシュ露出 | Ripstein法, Ventral rectopexy |
Ripstein法, Wells法: 後方メッシュ直腸固定術
Ventral rectopexy: 腹側固定法
Suture rectopexy: メッシュを使わない直腸仙骨固定法
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